過去のイベント報告(令和5年度)

『住民向け講演会』 開催報告
賀茂地区在宅医療・介護連携推進事業

『住民向け講演会』 開催報告
『住民向け講演会』 開催報告
『住民向け講演会』 開催報告

3/2河津町・東伊豆町地区、3/9西伊豆町・松崎町地区、3/16下田・南豆地区の3会場で、「いざという時に役立つ救急時の対応や救急搬送の利用について学ぼう」と題し、地域住民の方を対象に講演会を開催しました。(参加者は、各会場13名、13名、51名)

このテーマを選んだ理由は、2つ。高齢化と災害に対する備えです。在宅で療養介護をされる方が増える中、状態が急変した場合、救急車の利用など、どのような対応を取ったらいいのか、また適切な救急車の利用について皆さんに知って頂くこと、併せて日常生活において突然襲い掛かる災害や災難の際、どの様な行動を取り、どのような対応が出来るのか?という知識を身に付け訓練(体験)をすることで、「いざという時に備える」ためです。

講義の中では、「どの様な時に救急車を呼んでいいのか?」と皆さんが思っている疑問に対して「迷ったら、呼んで頂いて結構です。現場で搬送するべきかどうか救急隊が判断します。搬送されないケースがあっても構いません。」と具体的な指導があり、参加された方からは「これを聞けただけで安心しました」と感想がありました。講義の後は、心肺蘇生、AED(自動体外式除細動器)の実践訓練(体験)をして頂きました。

最後に救急隊員の講師から、「是非、この講座で学んだことを活かし、救急の場面において傍観者にならず、支援する側に回って頂ければ幸いです。」と結びの言葉があり、皆さんから大きな拍手が沸き上がりました。

『医療介護関係者を対象とした勉強会及び交流会』開催報告
賀茂地区在宅医療・介護連携推進事業

『医療介護関係者を対象とした勉強会及び交流会』開催報告
『医療介護関係者を対象とした勉強会及び交流会』開催報告
『医療介護関係者を対象とした勉強会及び交流会』開催報告

賀茂地区在宅医療介護連携推進支援センターでは、多職種の相互理解と連携 強化を目的に、薬剤師に焦点を当て「多職種連携における薬局薬剤師のかかわり」の講演と交流会を、賀茂医療圏を3つのブロックに分け開催しました。

日時場所

1.西伊豆町・松崎町ブロック
令和6年1月17日(水) 18:30~20:30
西伊豆町保健センター2階会議室
事例提供者:あおば薬局 薬剤師 高野和也 氏

2.南伊豆町・下田市ブロック
令和6年1月24日(水) 18:30~20:30
南伊豆町役場湯けむりホール
事例提供者:I&H中部第1ブロック長 薬剤師 鵜飼佑 氏

3.河津町・東伊豆町ブロック
令和6年1月25日(木) 18:30~20:30
河津町保健福祉センターふれあいホール
事例提供者:トミタ薬局 薬剤師 冨田茂樹 氏

講演は、薬剤師の日常の業務や在宅ケアにおける役割、またリフィル処方の活用情報といった内容で、参加者からは、認知症や独居の方の服薬管理等、高齢者の支援にあたり積極的に薬剤師に声を掛け輪に加わってもらうことで解決できる問題もあるとの声が上がっていました。

交流会は6~7人程度のグループに分け、自由に意見交換して頂きました。グループワークより気軽に色々な話が出来たようで、相互理解や今後の連携に弾みが付いた様子が伺えました。

『シズケア*かけはし概要・操作説明会』 開催報告
賀茂地区在宅医療・介護連携推進事業

『シズケア*かけはし概要・操作説明会』 開催報告
『シズケア*かけはし概要・操作説明会』 開催報告
『シズケア*かけはし概要・操作説明会』 開催報告

賀茂地区では、ITCを利用した効果的な医療介護連携ツールの導入に向け、静岡県版在宅医療連携ネットワークシステム(シズケア*かけはし)の研修会を開催しました。内容は、システムの「概要説明」と「操作説明」を中心に、実際の運用事例の紹介とし、現状あまりITCの利用が進んでいない当地区の皆さんに、分かり易く利用し易い内容となるよう構成しました。

講師には、静岡県医師会医療介護連携課 係長 滝浪栄太様、株式会社SBS情報システム シニアエキスパート 岩崎剛様にお願いしました。

運営にあたっては賀茂医師会、静岡県医師会と協同させて頂き、多くの方に参加して頂けるよう、12/8賀茂医師会館(医師・歯科医師対象)、12/14下田文化会館(下田市、南伊豆町、河津町、東伊豆町対象)、12/20西伊豆町保健センター会場(西伊豆町、松崎町対象)の3会場にてハイブリッド形式で行いました。

各地区での反応は様々ですが、3か月間の運用お試し期間なども利用して頂き、検討を進めて行きたいと考えています。

『多職種事例検討会』開催報告
賀茂地区在宅医療・介護連携推進事業

当支援センターでは、医療・介護に関する相互理解と在宅療養推進に向けた連携強化を目的に、『終末期の患者様の在宅療養と多職種連携』をテーマにした多職種 事例検討会を、地域の特性を踏まえ賀茂地区を3つのブロックに分け、下記の日程で開催いたしましたので報告させて頂きます。

日時場所

1.西伊豆町・松崎町ブロック
令和5年11月10日(金) 18:30~20:30
西伊豆町保健センター2階会議室
事例提供者:ゆうあい訪問看護ステーション 看護師 宇都宮幸代 氏

2.南伊豆町・下田市ブロック
令和5年11月20日(月) 18:30~20:30
南伊豆町役場湯けむりホール
事例提供者:J A富士伊豆福祉相談センター ケアマネジャー 飯田美穂 氏

3.河津町・東伊豆町ブロック
令和5年11月28日(火) 18:30~20:30
河津町保健福祉センターふれあいホール
事例提供者:居宅介護支援事業所サンシニア河津 ケアマネジャー 臼井直樹 氏

講師は下田南伊豆主任ケアマネの会(以下ケアマネの会) 下川床 香織氏に依頼し、ファシリテーターはケアマネの会を中心に、各ブロックの主任ケアマネジャーにご担当して頂きました。

『多職種事例検討会』開催報告 西伊豆会場
『多職種事例検討会』開催報告 西伊豆会場
『多職種事例検討会』開催報告 西伊豆会場 

西伊豆町・松崎町ブロックでは32名が参加され、「主介護者がサービスの導入に否定的で介入遅延・状態悪化した状況での看取り介入」のケースについて、事例提供者の「もっと早期から介入できたのではないか」との提供理由に対して活発なグループワークが拡げられました。

『多職種事例検討会』開催報告 南伊豆会場
『多職種事例検討会』開催報告 南伊豆会場
『多職種事例検討会』開催報告 南伊豆会場 

南伊豆町・下田市ブロックは50名の参加があり、「自宅での看取りを決めたご家族の気持ちの変化に対する関わり方」について、「看取り期が長くなった時や状態が悪化した時に、家族が自宅での看取りを決めても心が揺らぐ時に、介護者に対してどのような声掛けをし、どのように寄り添っていけば良いのか」との想いに対して、グループワークが拡げられ、診療所の医師や、病院看護師からは、「心が揺らぐのは当然。方向性や疼痛コントロール等含め一時的な入院対応も1つの方法。」などそれぞれの専門職からの視点や意見等が聞かれ、大変参考になったとの感想を多く頂きました。

『多職種事例検討会』開催報告 河津会場
『多職種事例検討会』開催報告 河津会場
『多職種事例検討会』開催報告 河津会場 

河津町・東伊豆町ブロックでは、35名が参加されました。事例提供者からの「長期化する看取り対応への葛藤。この対応で良かったのか?」についてグループワークが 繰り広げられ、療養が長引く中での家族の揺れ動く心情に、どのように寄り添った支援が出来るのか等、医療・介護・福祉・行政等様々な専門職の立場からの意見が出て、参加者からは自分とは異なる視点でのアプローチを知ることができ、支援の幅が広がったとの意見が聞かれました。

今後も引き続きこのような多職種による事例検討会を重ね、高齢化・過疎化が進む地域で、より良い多職種による支援が構築できるよう取り組んで参ります。

令和5年9月29日 『医師による遠隔での死亡診断をサポートする看護師育成に向けた勉強会』 開催報告
賀茂地区在宅医療・介護連携推進事業

令和5年9月29日 『医師による遠隔での死亡診断をサポートする看護師育成に向けた勉強会』 開催報告
令和5年9月29日 『医師による遠隔での死亡診断をサポートする看護師育成に向けた勉強会』 開催報告

賀茂地区在宅医療・介護連携推進支援センターでは、医療・介護連携推進事業の一環として、医療従事者の情報共有並びに研修の支援を目的に勉強会を開催しております。

賀茂地区では、過疎化や高齢化が全国に先駆けて一段と進む一方、在宅医療に向けた医療資源が不足する状況下において、地域に暮らす高齢者・家族が自身の意向に沿い、人生の終末期を自宅で過ごし最期を迎えることは大変に困難な状況です。この課題に対して少しでも住民の方の思いを実現すべく、「ICTを利用した死亡診断ガイドラインに沿う医師による遠隔での死亡診断」に沿い、「医師による遠隔での死亡診断をサポートする看護師育成に向けた勉強会」を開催いたしました。訪問看護ステーション、病院、介護施設、行政保健師、在宅看護師の方々に参加を呼びかけたところ、41名の方にご参加頂き、関心の高さが伺えました。

平成29年からこの研修制度が始まり、現在全国でも2症例しか実現していないハードルが高いものではありますが、当賀茂地区では介護老人福祉施設みくらの里において今年4症例、遠隔による死亡診断による看取りを実施しており、現在厚生労働省において検証中であります。当日の勉強会は、みくらの里看護師の鈴木雅世さんより①研修会の内容について、②研修終了後から実践の過程、③実施手順、④実践後の報告、事例検討会について、など講義を行って頂き、併せて死亡診断に関する医師法第20条や20条ただし書の適切な運用について、を中心とした医療法の解釈について情報共有を図りました。

勉強会後のアンケートでは、約1/4の方が今後研修会に参加を検討されるとの結果でした。

当支援センターでは、5年後を一つの目標として中期的スタンスで、研修を履修された看護師を増やし、賀茂医師会とも情報共有・協同を図り、所属されている施設の垣根を超えた「医師による遠隔での死亡診断をサポートする看護師」のチームが構成できるよう取り組んでまいりたいと考えております。

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